2012/11/18

シルバーアクセサリーを手作りしよう!


一度は身につけてみたい、あこがれのシルバーアクセサリー。
レザーにも相性バツグンのシルバーアクセサリーは、これからの季節にもぴったりです。

おしゃれな本格派の一点ものシルバーアクセサリーが、スタンプでつくれたらおもしろい。
そこで今回は、うちの工場でこんなスタンプをつくってみました!



英語の賛美歌がきざまれたスタンプ(右側)と、数字のコラージュ風のスタンプ(左側)です!
クリスマスシーズンの到来にあわせて、賛美歌は「きよしこの夜」にしてみました。
どちらもラバー面のみのUM(アンマウント=台木なし)スタンプです。

このスタンプをつかって、今回はシルバーアクセサリーの代名詞ともいえるシルバークロスペンダントをつくってみたいと思います!

必要な材料や道具をご紹介します。
※私はABCクラフトさんで材料や道具を購入しました。ネット通販なら私が見たかぎり、こちらのお店が充実しています。



まずきょうの主役、シルバークレイ。銀粘土は純銀の細かい粉末と、ノリの役割をしているバインダーと呼ばれる結合剤と水をねりあわせてできています。
今回は三菱マテリアルさんのPMCシリーズを用意しました。



EXシートと粘土板、シルバーコロ、ローラー、タタラ板。
造形用オイル(オリーブオイル可)、筆、少量の水、ラップ、ピンセット。

EXシートは表面がフッ素加工されたシートで、シルバークレイの剥離性(はがしやすさ)にすぐれています。粘土板やシルバーコロ、ローラーなど直接粘土がふれるところに貼っておくことで作業性が飛躍的にアップします。クッキングシートでも代用OK。



その他の道具です。今回のメインテーマ、十字架(クロス)の型ぬきが二種類。



ヤスリとゴム台。研磨作業をするときにゴム台があると力を入れやすく作業しやすいです。ヤスリは用途に応じて何本かあると便利です。平面用、曲面用、細かい作業用があるとベスト。



カセットコンロ、ミニパン、ステンレス網、水をはったボウル、タオル。



サンドペーパー、真ちゅうブラシ、磨きヘラ、スポンジヤスリ、磨き布、ヤットコ、いぶし液。

※真ちゅうブラシはステンレスブラシよりもやわらかいので、作品を傷つける心配がありません。また、いぶし液を使って燻すときは、重曹か中性洗剤で油分をしっかり落としましょう。

※スポンジヤスリは赤→青→緑の順番にヤスリの目が細かくなります。
後ほどヤスリがけをする場合も、この順番で行いましょう。

それではさっそく、あそんでみましょうか!



まず、シルバークレイ25gを袋から取り出します。
表面がしっとりしています。この状態がベストコンディションとなりますので、作業するときの目安にするとよいでしょう。



袋から取り出したら空気抜きをしましょう。
乾燥しやすいシルバークレイは時間との勝負です。目安として5秒ぐらいで、しっかりと指で押して空気を出しましょう。
空気をふくむと焼いたときに膨張するので、折りたたまないように注意します。



EXシートを貼った粘土板のうえで、おなじくEXシートを貼ったシルバーコロでころがして、しわのないソロバン型をつくります。さらにころがして丸型にまとめます。



球体にしたら、シルバーコロをタテ方向にころがして俵型に粘土を成形します。



両サイドに3ミリ厚のタタラ板をセットして、シルバーコロで俵型になった粘土をプレスします。タタラ板にシルバーコロがかかるようにプレスすることで、均等に厚さ3ミリの板をつくることができます。




3ミリ厚の板ができたら、上からラップをかぶせて乾燥を防いでおきましょう。



ここがポイント!スタンプの面白い使いかたでひと工夫します。
粘土板に4ミリ厚のタタラ板と、賛美歌のUM(アンマウント)スタンプをセットします。
スタンプはもちろん自由な内容でつくることができます。



筆で手早くUM(アンマウント)スタンプにオイルをぬります。クレイをはがれやすくするためなので、溝のところまできっちりと塗っておきましょう。



オイルを塗ったUM(アンマウント)スタンプに、さきほど3ミリ厚にしたシルバークレイをのせます。



そのうえからEXシートを貼ったローラーをかけます。左右のタタラ板の上をローラーが転がるようになるまで、ローラーでのばします。

※スタンプの文字部分以外の板の厚さが約1ミリ、文字の深さが約1ミリなので、クレイの彫りの深さは約1ミリ、クレイ全体の厚みは約3ミリとなります。


クレイをスタンプごと取り出し、スタンプを曲げながらそっと粘土をはがしましょう!
文字はちゃんと印字されているのでしょうか?ドキドキ。



おおー、オイルのおかげで細かい文字でもきれいに粘土に印字されています!
クレイをはがしたら、造形板の上にのせます。



クロスの型ぬきをセットして粘土に押し込みます。
型ぬきの内側にもかるくオイルを塗っておくとよいでしょう。



十字架(クロス)のかたちにクレイが抜けました!



粘土を押し出して造形板のうえにのせました。



丸カンをピンセットでさしこみます。シルバークレイと一緒に焼ける、純銀差し込み丸カンをつかいます。



丸カンがつきました!



ドライヤーの熱風で乾燥させます。シルバークレイは保湿性が高いため、焼く前に水分を完全にぬいておかないと膨れや破裂の原因となります。1~3日ほどの自然乾燥がベストですが、手早く乾かしたい場合はドライヤーをまんべんなくあてましょう。一カ所に集中してあてすぎると変形の原因となり、仕上がりに影響する場合がありますので注意しましょう。

※ドライヤーを使う場合、作品が熱いうちに鏡のうえに置き、持ちあげたときに水蒸気が残らなければ中まで乾燥しています。



しっかり乾燥できたら、やすりで表面や裏面、側面をととのえます。



おおー、いい感じ!



いよいよシルバークレイを焼きます。
カセットコンロにシルバーパンをのせて、一度火にかけて赤くなるところを確認しておきます。



いったん火を止め、赤くなったところにペンダントをのせて、ステンレス網をかぶせます。
※ステンレス網は万が一の破裂時の飛散を防ぐものです。



温度は段階的に上げていきます。パンが赤くならない程度の弱火(300℃程度)でクレイの中のバインダー(結合剤)を燃やします。一瞬炎が上がったらバインダーが燃えた証拠。



バインダーが燃えたら、パンがほんの少し赤く色づくぐらい(600℃程度)の火で2分焼きましょう。
パンの赤みが増す(かぶせているステンレス網は赤くならない)程度にさらに温度を少し上げて、さらに2分。(700℃程度)



800℃付近まで温度を上げましょう。目安としてステンレス網がすこし赤く色づく程度です。ペンダントが白っぽいオレンジ色になったらそこから3分ほど焼きます。
※火が強すぎると作品が溶ける場合がありますので、焼きすぎには注意してください。焼け具合を目で確認しながら時間を調節しましょう。

火をとめて10分ほどそのまま冷ましたあと(網もそのまま)、水をはったボウルにピンセットでいれて、粗熱をとります。1分程度でOKです。



とりだしてタオルで水をきります。

焼き終わったらペンダントは純銀になっています。ここからいよいよ仕上げです。仕上げの基本は磨きです。



真ちゅうブラシでみがきます。表面は白く結晶化していますが、白い結晶やススが取れて銀肌がみえてきます。ブラシで磨くと、銀色の粗めのサテン仕上げになります。
※スチールやステンレスのブラシは作品を傷つける場合がありますので、真ちゅう製がおすすめです。




ブラシで磨いたあと。だんだんできあがってきました。


つづいていぶし作業です。いぶしとはシルバーの表面を硫化させることで深みや味わいを出す方法です。



歯ブラシなどに重曹をつけます。水を加えながら重曹をつけたブラシで作品を磨き、溝の奥までしっかり脱脂します。これを行うことでいぶしが定着しやすくなります。



いぶし液をコップ一杯程度の90℃のお湯に数滴入れます。液は硫黄のにおいがしますので、換気しながら行ってください。



ここまでの作り方で同じようにつくった数字のクロスペンダントと一緒にいぶします。液に入れると黄色から赤、赤から青へと変色し、最後は黒くなります。



これがいぶしが完了した状態です。



スポンジヤスリで全体を磨きます。目の粗いものから細かいものへ順番にやすりがけをします。道具紹介の写真で見る、赤→青→緑の順番で丁寧にヤスリがけをしましょう。ヤスリがけをしたところはいぶしが削られていき、だんだんとシルバーのきめが細かく美しくなっていきます。



やすりがけが終わった状態です。ヤスリがけの程度を調節することで、仕上がりの風合いをコントロールできます。



最後に磨きヘラで全体をつぶすように磨いていきます。光沢が出るのと同時に硬度も高くなります。細かいところは先端で磨きをかけて……



はい!スタンプでデザインしたシルバークロスペンダントのできあがりです!



じぶんでデザインしたスタンプをつかった、世界にひとつだけのシルバークロスペンダント。



この方法をつかえば、どこのお店にも売っていない、お気に入りのシルバーアクセサリーがつくれます。


じぶんでつくるから、愛着もひとしお。
シルバーアクセサリーのハンドメイド体験は、つくる喜びが味わえます。

じぶんでデザインしたスタンプをつかった、世界にたったひとつだけ、お気に入りのシルバークロスペンダント。

さあ、あなたも作ってみませんか?







2012/11/05

初心者でも簡単!革(レザー)の手作りバッグの作り方


秋や冬になると、なんとなく恋しくなる「革もの」。

革といえばバッグ、そんな方も多いのではないでしょうか。

じぶんで手作りした革のバッグに、スタンプでデコレーションできたらおもしろい。

そこで今回は、こんなスタンプをつくってみました!



フランスのおしゃれなタグがスタンプするだけで簡単につくれる、名付けて「フランスの香りのタグスタンプ」です!

このスタンプの出番は、もうすこし先。
今回はまず、革のバッグから作りましょう!

用意するものをご紹介します。
制作のご参考にしていただけるように、サイズなどもご案内しておきますね。



まずは今回の主役、革(レザー)です。厚さ1.5〜1.6mmの牛渋革がおすすめ。本体用(31.5×43mm)が2枚、内ポケット用(15.5×22mm)が1枚。

ちなみに今回の革は、厚さ1.6mm。タンニン(植物系の渋)でなめし、染料で染めて手もみしわ加工をしたものを選びました。革の表面に塗料がのる顔料ではなく、革に染料が浸透していますので革の風合いが強く残っているのが特徴。これがバッグの味の決め手です。



肩ひも用のポリエステルテープ(4cm幅、1m30cm)と、おなじく4cm幅のなすかん2個、こきかん1個。



15号(4.5mm)のはと目抜きと、JIS規格のM8ワッシャー2個。

あとは革ものづくりの道具一式。



四本目打ち、15号(4.5mm)のはと目抜き、木づち、ゴム板。
麻糸、縫い針、へら、やすり、革用ボンド、CMC(磨き剤)、定規、カッターなど。ちなみに革以外は東急ハンズさんで揃えました。

それではさっそく、遊んでみましょうか!



本体胴の口の部分をCMC(磨き剤)でみがきます。
この工程を「コバ磨き」といいます。コバとは革端(切り口)のこと。
これは革のケバだちを抑え、より美しく仕上げるために行います。
ヘラの片方にヘリみがきがついた道具をつかって、CMCで丁寧に磨きます。

※CMCは粉末状ですので、水かお湯で半日ほど完全に溶かしてから(糊状になります)コバ磨きをします。3gのCMCに対して水かお湯200ccの割合です。サイズや用途に応じて量を調整してください。

つぎに、本体後側(後ろ胴)の革に内ポケットをつけましょう!



内ポケットの端から5mmのところにヘラで縫い線をつけます。



ヘラをつかうと、こんな感じで縫い線がわかりやすくつきます!



本体後側(後ろ胴)の革の裏側にも、ヘラで内ポケットを縫いつける目安の線を引いておきます。左上を原点として、上端から7.5cm、左端から11cmにあわせました。



本体後側(後ろ胴)の革の裏側に、革用ボンドで内ポケットをはりつけます。
このときに接着剤が縫い線からはみ出さないように注意しましょう。



縫い線がついたら、四本目打ちで縫い穴をあけましょう。
四本目打ちと木づち、ゴム板を用意します。s




ゴム板を革の下に敷き、縫い線にそって四本目打ちをセットして、上から木づちでうちつけます。

※四本目打ちをつかうときは一回で4つ縫い穴があきますが、次にうつときに前回の4つめの穴に1つめの目打ちをさしこんでうちます。こうすることで均等な間隔で目を打つことができます。



均等に縫い穴があきました!



目打ちがおわったら、麻糸と縫い針で内ポケットをぬいつけましょう!




縫い針に麻糸をとおし、針で麻糸をさして……



結び目をつくります。これを麻糸の両端にしておきます。



一針目を革の一穴目にさし、針をとおしたあと、革と麻糸の両端の距離をそろえておきます。



二針目を二穴目にさし、三針目はもう一方の針を二穴目に返します(四針目は三穴目にさします)。これを交互に繰り返し、口以外の部分をぬいつけます。



縫いおわりは、三目かえしてしっかりと頑丈にぬいつけておきます。
あまった糸をカットし、ボンドをすこしつけて固めます。



内ポケットをつけおわりました!なかなかしっかり収納できそうです。



内ポケットをつけおわったら、本体(胴)の前と後ろをぬいつけます。どちらかの革裏の端から5mmのところにヘラで線をつけます。口のところは、革の左右の端から2cmの長さまで線を引きます。(革の上端からの幅は5mm)



線をつけたら、はみださないように革用ボンドを塗って、なるべく二枚の革がぴったりと合うように(ずれないように)はりつけましょう。



はみ出た革端は、やすりで削って平らにしたあと、CMCで磨いてととのえます。



みがきおわったらゴム板を敷いて、四本目打ちで縫い穴をあけます。革端から5mm幅で目打ちし、口部分は革の左右の端から2cmの長さまで目打ちします。(口部分は左右の端をすこしだけ目打ちした状態になります。革の上端から目打ち穴までの幅は5mm。)



麻糸と縫い針で縫い穴にそってぬいつけます。縫いかたは内ポケットのぬいつけとおなじ要領です。



バッグの本体(胴)の部分が縫いおわりました!



つぎに肩ひもをつけるための穴をあけましょう。
ゴム板を敷き、左右の上端に木づちでハト目抜きをうちつけます。穴をあける位置は革の上端、左右端から1.3cmのところを穴の中心にあわせます。



穴があきました!



ここにワッシャーをさしこみます。これでバッグ本体(胴)の部分はできあがりです!



肩ひもをつくりましょう!ポリエステルテープと、なすかん2個、こきかん1個を用意します。



こきかんをポリエステルテープに通します。



なすかんの片方は2cm幅で折りかえし、麻糸でぬいつけます。

もう片方はなすかんに通して折りかえし、さらにこきかんにとおして3.5cm幅で折りかえして、麻糸でぬいつけます。



肩ひもが完成しました!



なすかんを本体(胴)にあけた穴にとおします。もちろん内側のワッシャーにも一緒に通します。



肩ひもがつきました!これで革のバッグのできあがりです!


それでは、革のバッグをスタンプでデコレーションしましょう!



ここで、さきほどのスタンプの登場です!

このレザーバッグに直接スタンプしてもいいんですが、今回はすこし趣向をかえてたのしんでみます。



革のはぎれを用意します。これは本体(胴)の部分をカットしたときのはぎれです。



つづいてスタンプをカットします!



タックンピール(両面粘着式のクリアシート)を貼ったアクリルブロックを用意します。

※タックンピールとアクリルブロックの取りつけかたは、スタンプでオリジナル傘をつくろうの回をごらんください!



カットしたスタンプをアクリルブロックに貼りつけます。



インクは革にスタンプできるメタリックカラーのスタンプインク、「ステイズオンメタリック」のシルバーを使用します。



このインクはつかいはじめはスタンプパッドにインクが入っていませんので、付属のインクをよく振って……



スタンプパッドにインクを注入します。写真のをふたつ分ぐらいで十分です。



付属のヘラでインクを全体にのばします。



スタンプにインクをつけて……



革のはぎれにスタンプします!



スタンプできました!黒のレザーにはシルバーがよく合います。光沢のあるメタリックカラーで上品なしあがりに。



ほかのスタンプでもタグをつくってみました!



スタンプができたら、はさみでレザーをカットします。



スタンプと革のはぎれでつくる、かんたん革(レザー)タグができました!

つづいて、革(レザー)タグをバッグに取り付けましょう!

ただ、安全ピンやカブトピンだとバッグの表面に穴があいてしまいます。大切なバッグに穴をあけることは、できれば避けたいですよね。

そこで、今回はこんなアイテムを活用します!



くり返し貼ってはがせる、便利な両面テープです!
1mmぐらいの、なるべく厚めのものがおすすめです。



このテープをタグの裏面に貼って……



バッグに貼りつけます!
ぴったり貼りつき、つよく振ってもびくともしません。



はがしても跡かたがまったく残りません!これは使えます。

バッグの革にダイレクトにスタンプした場合、デザインを変えることはできませんが、この貼ってはがせる両面テープをつかえば、その日の気分で革タグを貼りかえて、いろんなデザインがたのしめます♪

たとえば……



おなじ位置で貼りかえただけでこんなに印象がかわります!
エッフェル塔のモチーフがとってもおしゃれ。






二個つけてもおもしろいです♪エッフェル塔と凱旋門、フランスの代表的なモチーフでコーディネート。



こんなバッグもありますよね!ブランドのネームプレートが中央に入ったバッグをイメージ。



ささやかなワンポイントにもおしゃれです♪無地だとちょっぴりハードなイメージのレザーバッグが、革タグひとつで上品でおしゃれな印象に。


丹精こめて手作りした革のバッグを、スタンプでかんたんにできる革タグでじぶんらしくカスタマイズ。

バッグからタグまですべて手作りだから、ほんとうに深い愛着がわきます。
宝物としてずっと大切にしたくなります。

年を重ねるにつれて深い味わいを増していくレザーバッグは、”いま”の想い出づくりにもぴったりです。


初心者でもかんたんに作れる、革タグであそべるお気にいりのレザーバッグ。
あなたも手作りしてみませんか?